2017/05/31

不動産投資のアービトラージとは何か?

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西村明彦さんの「不動産投資アービトラージ」のご紹介です。

題名は、なんかすごそうなのですが、特に内容が詰まっているものではありませんでした。そもそもアービトラージとは何かと言いますと、日本語では裁定取引といって、同じものが値段が違う場合に、安い方を買って、高い方を売るという取引を行うことで、確実に利益がとれるというもので、いわゆる市場の歪みをつく取引です。金融のプレーヤーの中には、アービトラージを専門にやっている人がいますが、歪みはすぐに改善されるため、そんなに簡単なものではありません。

もともと証券会社にいた人が書かれた本ですが、やたら横文字を使いたがっています。読者に理解してもらえるように書く方がいいと思うのですが。何かと自分を大きく見せようとされているようですが、自慢されている内容を専門の人が見れば、たいしたことないなと思うものが多かったです。

不動産投資のアービトラージといことでしたが1つだけ、不動産投資のアービトラージとはこれだという事例があります。

分譲マンションを入居者がついている状態(オーナーチェンジ)で購入して、入居者がいる間は家賃を得て、退去した後は、住宅ローンで購入する人(実需)に売る。

投資家の人が見ると、空室より入居者がいる方が高く売れるのではないかと思われますが、そうではありません。分譲マンションや、戸建て住宅でもいいのですが、入居者がいる間は、家賃からの利回り計算で売買金額が決まります。しかし入居者がいない空室の状態だと投資用ではなく、自分が住む用に買う人がいます。自分が住む人は住宅ローンを組んで買いますが、投資用よりも高く買ってくれることが多いのです。

このような、投資用不動産等と実需用不動産の価格の歪みを利用したものはアービトラージといえます。スターマイカという会社はこの手法を用いて上場しました。

不動産の世界には、探せば歪みが必ずありますので、常にいろんな視点を持って不動産を見るといいかと思います。

 

西村明彦「不動産投資アービトラージ」(週刊住宅新聞社)

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