2017/02/07

入門編③ 第1章「『不動産投資』ってつまり何なのか?」

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2016年12月に開催しました、不動産投資塾の入門編です。不動産投資について基礎から学べる内容です。全8回に渡って公開いたします。

あなたはこれから不動産投資を始めようという方でしょうか?でしたら、ぜひこの記事からご覧下さい。全て見終わる頃には、不動産投資の基礎から、絶対に外せない重要なポイントまで、しっかりと把握できるでしょう。

不動産投資は、どうしても学び始めでつまづきやすいのが、皆さんの悩みです。ご自分で本を買って読もうにも、どの本を読んだらいいかということから悩みますよね。また、実際読み始めてみたはいいけど、専門的な言葉や内容が多くて、理解するのも一苦労、とよくお聞きします。

ぜひ、まずこの動画と記事をご覧になってみてください。不動産投資の基礎の書籍にして、1、2冊分のボリュームの内容をわかりやすくまとめています。

動画と記事を合わせてご覧いただけると、より理解が進むと思います。ですが、お時間のない方は、セミナー内容をわかりやすくまとめた記事の方をざっと読んでみてください。全体の内容を把握していただけると思います。

数字が苦手、法律なんて知らない、難しい話はわからない、、、。大丈夫です、最初は誰だってあなたと同じです。もし、一通り動画や記事に目を通して、よくわからなければ、2回、3回と繰り返してみてください。そうすれば、不動産投資の雰囲気に慣れることができます。数字の話、法律の話、土地の話、物件の話、、、細かく理解するのは後でいいのです。一番スムーズに学んでいただくには、何事もそうですが、まずはその世界に慣れて、あなたのハードルを下げること。

この動画、記事を何度も繰り返し目を通してみてください。

その後に、書店で売られている不動産投資関連の書籍もどんどん読んでみてください。ストレスなく理解できるようになっていると思います。

 

動画はこちら↓

 

 

 

目次

不動産投資について知る

 

不動産投資の特徴

では、第1章として、不動産投資について知る、というテーマでお話ししていきます。

投資と言っても色々なものがありますよね。不動産はもちろんですが、株式、債券など、投資の対象は色々あります。では、不動産投資は、他の投資とどのようなところが違うと思いますか?ちょっと考えてみてください。

これは、正解があるというものではありません。が、なぜ僕が数ある投資の中で不動産を扱っているのかというお話しを通して、不動産投資の特徴を掴んでいただければと思います。

ここに挙げたように、僕が不動産投資をしている主な理由は、

●利回りが高い

●金利が低い

●価格の歪みが起きやすい

●不動産賃貸業の競争がゆるい

●将来のインフレに対応

の5つです。

順番に見ていきましょう。

 

●利回りが高い

まず、利回りについてです。実は、日本における不動産投資の利回りは、他の投資の利回りに比べて高い傾向があります。

右の資料を見てください。日本の過去20年のリターンを見てみると、日本の株式のリターンは1.3%、日本の債券のリターンは2.3%です。外国の株式・債券のリターンを見てみると、それより高いことが分かります。これは、先進国や発展途上国など色々な国を合わせたもので、また円に換算しているので為替の影響も入っています。人口が増えて成長する国は、長期で見たときの利回りが高い水準に落ち着くので、このような高い数値になっています。

ここで、日本の不動産投資の利回りを見てみてください。区分マンションで8.9%、一棟アパートで9.6%の利回りです。日本の株式・債券と比べると遥かに高い水準にありますし、外国の株式・債券と比べても劣らないことが分かると思います。これは平均的な数値なので、つまりは、平均的に不動産投資をしてもこれだけ高い利回りを得られる、ということなんです。やり方によっては、もっと高い利回りを目指すのは可能ということなんですね。

 

 

 

 

●金利が低い

 

次に、金利についてです。

不動産投資は銀行からお金を借りて行うことが多いです。つまり、金利が低いともの凄く有利になるということなんですね。元金の調達コストが低くなるからです。

右の資料を見てください。このように、世界中の金利を見てみると、日本の金利が極めて低い水準にあることが分かると思います。もちろん、銀行からお金を借りるときにこの金利で借りれるわけではないです。が、銀行から借りるときの金利は、この金利がベースになっています。つまり、世界的に見ると、銀行から借りるときの金利も日本は極めて低いということになります。

 

●価格の歪みが起きやすい

価格の歪みには、

・マクロの歪み

・ミクロの歪み

の2つがあります。

「マクロの歪み」が起きやすい

 

利回りと金利の差を、イールドギャップと言います。これが大きいと、調達コストに対してリターンが大きいということになります。

先ほど、日本では「利回りが高い」「金利が低い」とお話ししましたよね。つまり、日本においてはこのイールドギャップが非常に大きいということになります。このように、イールドギャップが大きい状況を、「マクロの歪みがある」と言います。「マクロ」というのは、大きな視点で見たとき、ということです。

ちょっと考えてほしいんですが、普通は歪みがあったら戻したくなると思いませんか?その通りで、マクロの歪みがあると、普通は戻そうとする力が働きます。

●金利が低いからお金を借りようという人が増える→金利が上がる

●利回りが高いから不動産を買おうという人が増える→不動産価格が上がる→利回りが低くなる

このような作用が働きます。そして、段々と歪みが元に戻っていきます。

ですが、日本においては、このマクロの歪みが20年くらい続いているんです。資料を見てもらえれば分かりますが、他の国を見ても、こんなにイールドギャップの高い国はありません。不動産投資に関しては、今の日本のマーケットは非常にやりやすい状況にあるということなんですね。

僕自身も、今は日本の不動産に集中投資していますが、それはこのマクロの歪みがあるからです。歪みが続く限りは、「低い金利でお金を調達して、高い利回りで不動産を購入する」という今の投資スタンスを変えるつもりはありません。ですが、もし歪みが戻っていけば、日本では買わなくなるかもしれません。

ちなみに、資料を見ると、日本を東京と地方で分けてあるのが分かりますよね。東京と地方を比べると、地方の方が利回りが高くなっています。つまり、東京でも地方でも金利は変わらないので、地方で不動産投資をした方がお得になるということですね。

「ミクロの歪み」が起きやすい

ミクロの歪みというのは、売る側の状況や知識が少ないことで、正しくない価格がつくことを指します。不動産投資では、このミクロの歪みが起きやすいんです。

株式投資を例にして考えてみましょう。例えば、トヨタの株を5000円で売っているときに、売り手が「ちょっと急いでるから4000円でいいから買ってください」とか「ちょっとよく分からないから4000円で売りますよ」と言ってくることは、まあないですよね。株式では、市場があってしっかり値段が付いていて、4営業日後にはお金になります。なので、ミクロの歪みは起こりにくいんですね。

でも、不動産投資は、評価方法や値付けが一見複雑で、ちゃんと勉強していない人には分かりづらいものなんです。価格の付け方では、時価があったり、固定資産税が絡んできたりします。評価方法では、積算評価や収益評価など色々あって、評価の仕方によって値段がころころ変わってきます。これはいくらです、というように簡単に決まるものではないんですね。

そんなわけで、売る人の状況や不動産についてどれだけ知っているか、また市場の状況によっても、価格が非常に歪みやすいのが、不動産投資です。

価格が歪んだ例

ここで、僕が実際に買った物件の内、価格が歪んだものを例として見てみましょう。

例えば、この2つは、売る人が相続で引き継いだ物件でした。

左の物件は、相続で引き継いで、維持にお金がかかって損をしているから、早く手放したいという人でした。そんな状況だったので、僕が半額で指値をして購入したというものです。

右の物件は、相続で引き継いだ人でしたが、その人自身にも担当した不動産屋さんにも、収益物件の評価の知識が無く、評価方法が間違って低い値段がついたというものでした。

確かに、こういう物件はごろごろあるわけではありません。でも、探せば見つかるので、しっかり探すのが大切です。

 

●不動産賃貸業の競争がゆるい

不動産投資を、不動産賃貸業として一つの事業と捉えてみてください。他の事業と同じように、売り上げがあって、経費があって、残りが利益になります。

不動産賃貸業では、

●売り上げ=入居付けを高く維持する・家賃を高くする工夫

●経費の削減=工事費用を抑える、など

ということになります。

ここで知っておいてほしいのが、不動産賃貸業のマーケットでは、ほとんどのライバルが地主系の大家さんで、こういった努力をしていないという現状です。

「地主系」のほったらかし大家さんが多くて、「商品としての価値」が低い物件が多い!

この傾向は、田舎や地方であるほど見られます。もともと土地を持っている人のところに、アパートとかの建築業者が、「相続税対策です」とか言って、しょっちゅう営業に来るそうです。それで、不動産賃貸業にあまり詳しくないおじいさんやおばあさんだと、「相続税対策って言うし、熱心に来てくれるから」と言って、その話に乗ってアパートを建ててみるわけです。そうなると、不動産賃貸業としての努力を全くしないので、ほったらかし、というケースがかなり多くなってきます。

そういう状況だと、そもそも安く建てることはできません。ほったらかしにするので、間取りが古臭くなってきても適切なリノベーションも行われません。下手すると入居者が退居した後にクリーニングをしていないなんてこともあります。

 

管理業者に任せっきりにすると、無駄なコストがかかる恐れがある!

他にも、管理業者に任せっきりにするのもよくないです。無駄なコストがかかる恐れがあるんですね。

例えば、僕の物件で実際にあった例をお話しします。管理会社から、ある部屋のエアコンが壊れたという連絡が来たんですね。それでその管理会社に任せておいたら、エアコン1台で12万円の見積もりが来たんです。でも、価格.comで調べると、エアコンは1台3万6000円くらいで買えるんですよ。取り付けの費用もありますが、僕の仕事をよく引き受けてもらっている業者さんは、1台1万円くらいでやってくれます。なので、エアコンを1台取り替えるのに、4万5000円くらいでできる計算です。管理会社に任せきりにしたことで、倍近いコストがかかってしまったという例でした。

このような無駄なコストが重むと、経費が上がって、売り上げが上がりません。手残りが少なくなってしまいます。

ほったらかしにしてるということは、お客さんを集める努力をしてないということ!

確かに、不動産賃貸業は競争が緩いのでほったらかしにしてしまいがちです。でも、そんなふうに何もしていないのに、「入居が埋まらないし、意外と不動産賃貸業って大変だよ」と言う大家さんがたくさんいますが、おかしな話です。例えば、僕はチラシを作ったりといった入居付けの努力は当然しています。

建設業、印刷業、保険のセールスの人、、、みんなすごく努力をするじゃないですか。すごく努力をしても、潰れる会社がたくさんあります。他の事業はもっと大変なんです。なのに、不動産賃貸業で努力をしないのはおかしいと思います。

 

不動産賃貸業の市場はみんな何もしてない。ちょっとやるだけでライバルに勝てる!

不動産賃貸業は、何も努力していないライバルが多いです。なので、あなたがちょっと努力するだけで、あなたの物件の入居率を高くすることはできます。ちゃんと勉強すれば、たとえサラリーマンとして働きながら物件を管理していっても、高い入居率を維持することは可能です。

このように、不動産投資というのとは別枠で、不動産賃貸業という事業として取り組めば、高い成果を出すことができます。

 

●将来のインフレに対応

これは、僕がもともと証券会社で金融の世界にいたからこそ感じていることかなと思います。他の不動産賃貸業をやっている大家さん仲間に聞いても、あまりこの点を考えている人はいません。ですが、一つの重要なポイントだと思っています。

日本は1000兆円の借金がある。返すには「インフレを起こす」しかない

あなたもご存知だと思いますが、日本の政府の借金は1000兆円を超える現状です。では、政府が借金を返すにはどうしたらいいでしょうか。

それには、2つしか方法はありません。

一つは、増税をして歳出を抑える方法。歳出を抑えるということは、図書館や公共施設を閉鎖したり、道路もボロボロのまま放置したりということになります。税金を増やして歳出を減らすことでコツコツ返していく、ということですね。でも、これはなかなかできません。考えてみれば分かりますが、もし「税金を倍にします。そして図書館も潰します。もう道路もボロボロでいいじゃないですか」っていう政治家が選挙に出たら、投票したいと思いますか?そういう政治家は、なかなか選挙には勝てないんですね。しかも、日本の場合は1000兆円超の借金なので、このやり方では全然追いつかないんじゃないかとも思います。

じゃあどうするかと言うと、もう一つの、インフレを起こすという方法を使います。

 

インフレが起きて、例えば価格が10倍になったらどうなるか?

インフレとは、例えば「物価が10倍になりますよ」というようなことです。

物価が10倍になるとどうなるでしょうか。ちょっと想像できないかもしれないですが。例を挙げると、1000円のディナーが1万円するとか、100万円の軽自動車が1000万円するということです。でも、安心してください。働いている人は給料も10倍になります。つまり、働いている人からすればそんなに影響はないんですね。

じゃあ、誰が損をするかというと、貯金を持っている人です。

 

貯金をしている人は、インフレが起こると一番損をする!

インフレが起きて一番損をするのは、一生懸命貯金をしていて、そのお金で老後暮らしていこう、というように考えていた人です。

老後のために頑張って3000万円貯めていて、それを年間100万円ずつ崩していって、年金の足しにしようかなと思っていた人がいたらどうでしょう。インフレが起きて、物価が10倍になったら、貯金した3000万円は300万円の価値しかなくなってしまいます。

このように、お金を貯めてる人が一番打撃を受けてしまうんです。

 

不動産投資なら得をする!不動産価値は上がるが、借金(固定金利)は変わらない

では、3000万円という貯金ではなく、3000万円の不動産を所有していたらどうでしょうか。そうすると、物価が10倍になるインフレが起きると、不動産価値も当然10倍になるんです。3000万円の貯金は300万円の価値になりますが、3000万円の不動産は10倍の3億円の価値になります。さらに、家賃もちょっと遅れますが、10倍になってきます。

しかも、不動産を購入するときに借りたお金は変わりません。3000万円の不動産を買うときに、2000万円の借金をしていたとします。すると、インフレで物価が10倍になれば、その借金は200万円の価値でしかなくなってしまうわけです。下手したら、その物件の1年間の家賃だけで全額返済できてしまう、なんてことも起こるわけです。

僕は、日本ではこういう状況が将来的に起こると見ています。

 

ただし、変動金利の借金だと、インフレで得できない、、、固定金利で借金して、政府と同じポジションをとる!

ここで注意しなくてはならないことがあります。それは、変動金利でお金を借りていると得できないということです。インフレが起こったときに、その物価上昇で生じた得を相殺してしまうくらいに金利が下がってしまうからです。

一方、固定金利だと、インフレが起こっても金利は変化しません。固定金利なら、先ほどお話しした得を得ることができるということです。固定金利というのは、要は政府と同じポジションなんです。政府がしている借金、つまり10年ものの国債というのは、10年の固定金利でお金を借りているということです。このポジションなら、インフレが起こっても対応できます。平常時でも毎月キャッシュフローを生んで、いざインフレが起こったときには大儲けできるというようなポジションだと、僕は思っています。

変動金利がいいか、固定金利がいいかは、あなた次第。それぞれの加重平均を考えよう!

とはいえ、変動金利がいいか、固定金利がいいかは、その人次第です。

変動金利だと、金利が下がるときには得しますが、金利が上がるときには損をします。固定金利だと、金利が下がるときには損をしますが、金利が上がるときには得をします。

変動金利ではインフレには対応できませんが、固定金利ならインフレで大きな得をすることができます。

じゃあ、金利が下がっているときには変動金利で、金利が上がるときに固定金利にすればいいじゃないかと思うかもしれませんが、それはなかなか難しいです。というのも、世の中には、債権トレーダーという人がいて、この金利の上げ下げだけで儲けているプロもいるわけです。僕たち素人が、「金利が上がりそうだから固定金利にしよう」なんて甘い判断ができるものではないんですね。それができたら、例えば、「株価が上がりそうだから株買っとこう」という判断ができるのと一緒になります。

 

ではどうすればいいかと言うと、自分のポジションを決めることです。5年固定の金利、10年固定の金利、変動金利など、トータルとして加重平均をどの辺に置くかを意識しておきましょう。

 

不動産投資に必要な力

 

必要な力は「情報収集力」「分析力」そして「度胸」

投資に必要な力、というものがあります。それは、

●情報を収集する力

●分析する力

●度胸

の3つです。

●情報を収集する力

これは、不動産投資の勉強をすることと、投資案件を集めてくるという力のことです。

●分析する力

これは、物件情報を見るときに、それがいいものなのかどうか、価値のあるものなのかどうかを判断する力のことです。

●度胸

実は、「情報を収集する力」「分析する力」の両方があっても、この「度胸」がなくて物件を買えないという人がたくさんいます。

例えば、僕の知り合いにも、大きな保険会社にいる証券アナリストの人がいます。その人は、保険会社の資金運用として、リーマンショックのときに、会社としてたくさんの不動産を買ってたんですね。それだけの「情報を収集する力」と「分析する力」があったわけです。でも、それなら、自分で物件を買ったらすごく儲かるじゃないですか。大企業に勤めていて年収も1000万円以上ありましたし、勤続年数もあるので、1億円くらいの物件だったら個人で買えます。でも、その人は買いませんでした。

つまり、その人には度胸がなかったということです。「情報を収集する力」と「分析する力」はもちろん必要です。が、最後にはやはり「度胸」が必要だということです。

 

 

「度胸」のためには、リスクを知ることが大事

では、度胸の面を克服するためにはどうしたらいいでしょうか。そのためには、不動産投資にどんなリスクがあるのかを知ることが大切です。

リスクを知らないと、不安なだけです。何が起こるかわからないと、そのリスクを過大評価しなくてはいけません。

でも、どんなリスクがあって、それが起こる確率と、それによって受ける損失をイメージできれば、計算できます。そうすれば、技術やノウハウによって、そのリスクを排除することも可能になるわけです。全てのリスクを排除することはできないので、最後に残ったリスクはとる必要があります。ですが、そのリスクは度胸でとることができるわけです。

ですので、次に不動産投資のリスクについて見ていきましょう。

 

不動産投資のリスクを知る

不動産投資のリスクは、ここに挙げたように、

①金利の変動

②空室

③家賃下落

④災害

⑤修繕

⑥資産価値の下落

⑦入居者トラブル

といったものがあります。順番に見ていきましょう。

 

①金利のリスク

 

まず、金利が上がったらどうしよう、というリスクです。金利が上がると、借金の返済額が増えてしまいますよね。

それに対処するには、一つは固定金利で借り入れること。そうすれば、たとえ世の中の金利が上がっても、自分の金利は上がりません。

もう一つは、お金に余裕を持つこと。そうすれば、金利が上がったときに、持っているお金で返済することができます。

さっきお話ししましたが、固定金利と変動金利は、みんなが将来こうなると予想しているだろう、ということを織り込んで決められています。なので、どちらが得かは分かりません。金利のリスクを排除するためには固定金利で借りればいいです。一方、変動金利の方が固定金利よりやや低いので、金利のリスクをとってでもリターンをとろう、ということもできます。

 

②空室のリスク

 

次に、入居が埋まらなかったらどうしようか、という空室のリスクです。これは、不動産投資においては、一番大きいリスクかなと思います。

 

まずは、購入前の徹底的なリサーチが大事!

空室のリスクに対処するためには、まず物件購入前に徹底的にリサーチすることが大切です。

近隣の入居や家賃の状況を見れば、ある程度予測することができます。例えば、近隣の物件が全部埋まっている状況なら、自分がその物件を購入しても高い入居率を維持できるでしょう。

ただ、危険なのは、近隣の物件が綺麗なのに空室が多いという場合です。ボロボロで空室なのは仕方がないですが、綺麗なのに空室が多いのは、なかなか競争が厳しい証拠です。

入居付けのノウハウを身につける

もう一つは、空室を埋めるためのノウハウを身につけるということです。

部屋をリノベーションしたり、値段を下げたりということができます。そのような入居付けのノウハウを蓄積すれば、空室のリスクはかなり排除できると思います。

 

③家賃が下落するリスク

 

家賃が下落したらどうしようか、というリスクです。

年数が経てば、どうしても家賃は下落してしまいます。ですが、対策として、リノベーションをして、価値を高めることで、家賃を上げることができます。

もっと大切なことは、家賃が下落したとしても利回りが合うように、そもそも安く買うということです。安く買えば、安く貸すことができます。覚えておいてほしいのは、不動産は、この物件がいいとか悪いとかいうことはあまりないということです。ある物件を、例えば5000万円で買うからイマイチ、4000万円で買うからまあいいかな、3000万円で買ったらめちゃくちゃいい投資だ、ということです。価格次第なんですね。よくない物件を買ってしまっても、家賃を高める努力はできます。ですが、購入のときに8〜9割は決まってしまうので、購入前に一生懸命勉強しましょう。

 

④災害のリスク

 

災害のリスクというものもあります。火災、台風、地震などですね。これらは、保険をかければ対処することができます。

 

僕は地震のリスクは自分でとります。なぜなら、、、

実は、僕は地震保険はかけていません。その理由は、一つは、地震保険は半分しか保証されないということです。もう一つは、たとえ大きな地震が起こっても、鉄筋コンクリートの建物はなかなか潰れません。もし、鉄筋コンクリートの建物が潰れるような状況になれば、それはその町ごと壊滅するような状況です。なので、保証してもらったところでどうだっていう話になってきます。

 

そういうわけで、地震のリスクに関しては、僕は自分でとっています。地震が起こったときには、もうしょうがないなと思っているんですね。

 

火災保険は、「風」の被害でしっかり使う!

北陸で投資をする場合は、火災保険の使い方で一つ覚えておくといいことがあります。それは、風災でしっかり使うということです。

結構多いのが、暴風で屋根が飛んだ、というような事案です。このような場合、火災保険の適用になります。でも、忘れている人が多くて、意外と活用されていないんですね。保険をかけたらしっかりと使いましょう。使うときには、経年劣化なのか風災なのかという認定を、保険の調査員と交渉することになります。建設業者さんに頑張ってもらうと、風災だと認定してもらいやすいかなと思います。

 

例えば、僕の場合でも、ある物件で屋根の一部が飛んでしまったものがありました。屋根というのは、一部が飛んだとしても、全部を取り替えないことには、隙間から雨が漏れてしまいます。なので、屋根全体の取り替えを保険適用になります。こうなると、結構お得ですね。

特に北陸では風災が多いので、火災保険に入っておくとお得かなと思います。

 

⑤修繕のリスク

 

一番怖いのは、いきなりコストの大きな修繕が必要になることです。なので、あらかじめ、どんな箇所が壊れやすいのか、何年くらい経つと修繕が必要になるのかなど、把握しておきましょう。

例えば、配管なら、20〜30年経ったら変える必要があります。エレベーターなら、40年くらい経ったら入れ替えなきゃいけません。塗装は、15〜20年くらいで必要になります。こういうことをある程度知っておくと、修繕のリスクは排除できます。

さらに、購入前にその物件の修繕箇所を把握しておけば、なおいいです。例えば、5000万円の物件を買うときに、この修繕に500万円くらいかかりそうだから、4500万円に負けてよ、というような交渉ができるわけです。

 

⑥資産価値が下落するリスク

 

資産価値が下落するというリスクもあります。

ここで断っておかなければならないことがあります。それは、僕のお伝えできる不動産投資は、キャピタルゲインを得る、つまり買った物件が値上がりしてその売却益で儲けるという戦略ではない、ということです。僕は、キャピタルゲインを得る投資は得意ではありません。

僕の基本的な戦略は、購入した物件から得られる家賃収入で、借りたお金を返済していって、資産を築いていくというものです。この戦略だと、実は、資産価値が下落したとしても、そんなに影響はないんですね。

例えば、1億円で買った物件があって、それが利回り15%で回っているとします。そうすると、毎年の家賃収入が1500万円ほど入ってくるわけです。それなら、たとえその物件の資産価値が5000万円に下がったとしても、毎年の家賃収入で十分ローンを返済できます。このように、僕の戦略だと、資産価値の下落はあまり影響がないんです。

 

 

利回りを高く買うのが大切!

なので、一つポイントとするなら、利回りを高く購入することです。利回りを高く購入すれば、たとえ資産価値が下落しても、家賃収入で十分ローン返済できます。

 

⑦入居者トラブルのリスク

 

入居者トラブルというのも、不動産投資をしていると避けては通れません。

これは、まず入居審査をしっかりやることが大切です。

あとは、入居者さんと直接関わっても、管理会社さんに任せてもいいと思います。どちらのやり方でも成功できます。後ほど、投資スタンスを決めるというお話しをしますが、そこに関わってきます。

僕の場合は、入居者さんとは直接関わらないようにしています。管理会社さんを通して、トラブルのクッションをいくつか置くようにしています。中には直接管理している物件もありますが、それも従業員に前で対応してもらえるようにお願いしています。僕自身は、ある程度クッションを置いて、大きな事案の最終決断だけする、というスタンスにしています。

他には、トラブルは早めに手を打つことと、家賃の滞納を早めに対応することが大切です。これらは、どんどん積み重なっていってしまいます。

 

 

 

以上が、不動産投資のリスクです。

 

 

次から、「投資スタンスを決める」というお話をさせていただきます。

 

 

次へ→入門編④ 第2章「投資の判断基準はどうすべきか?あなた自身のスタンスを考える」

 

北陸不動産投資支援会のYoutubeチャンネルもぜひご覧下さい!→http://bit.ly/2kbUqMc

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